こんにちは。
Tech Days へのご参加、ありがとうございました。
私が担当した WF/WCF/ワークフローサービス 4.0 のセッションについて、セッション後、互換性・移行に関して参加者の方よりご質問を頂きましたので、以下に補足させていただきます。
まず、セッションに参加されていない方のために記載しておきますと、WF 4.0 では、新しい名前空間とクラスが使用されています。WF 4.0 では、この新しいクラスにより、以下のような改良がおこなわれています。
- より洗練されたXAMLベースの宣言型モデリングを提供
- WF をお使いの皆様からのフィードバックに基づく、さまざまなシナリオへの柔軟な対応 (今までのWFでは不可能であった多数のシナリオへ対応)
- 従来の WF での反省点を踏まえた改良 (例 : オーバーヘッドを抑えた実行/パフォーマンス向上、リホスティングへの容易な対応、など)
尚、現在ダウンロードセンターから入手可能な Visual Studio 2010 の CTP 版にはこの新しい WF は含まれていません。このため、この改良されたすばらしいポイントについては、いずれ皆さんがご利用できる際にブログなどでも紹介していきたいと思います。(現在は、PDC のビデオが公開されていますので、そちらが参考になります。)
さて、この変更よってきっと皆さんが気にされる点として、これまで作成してきた WF 3.0/3.5 との互換性があげられます。
この点については、セッションでも皆さんにご説明した通り、既存の WF で作成された資産 (SharePoint, Dynamics, 等) が多数存在していることをマイクロソフトでは充分理解しています (この中には、マイクロソフトが標準で提供している機能なども含まれます)。互換性・移行について、セッションでは充分な時間をとりことはできませんでしたが、以下のチームブログにまとまった形で情報が掲載されていますので、是非参考にしてみてください。
The Road to WF 4.0 :
http://blogs.msdn.com/endpoint/archive/2009/01/20/the-road-to-wf-4-0-part-1.aspx
ここに記載されている内容のエッセンスを記載すると以下の通りです。
- 移行 (マイグレーション) については、近々、情報がアップされてきます。WF の製品開発などを実施されている方は、上記のブログなど是非チェックしておいてください。
現段階では、下記のようなことが予定されています。 - セッションスライドで記載していたように、WF 3.0/3.5 は新しいフレームワーク上でもそのまま動作する予定です (コードを変える必要はありません)。
また、VS2010上でも継続して開発可能となる予定です。 - ご説明したように、Interop アクティビティを使用して既存の WF 3.0 ベースのアクティビティを 4.0 のワークフローで使用することができます。(カスタムの依存プロパティもちゃんと設定できます。複合アクティビティも可能です。ただし、ルートアクティビティは不可能ですのでご注意ください。)
- それでも WF3.0 のコードを 4.0 の最新のものに変更したいという方は、今後の .NET 4.0 Beta 1 のリリースと共にガイダンスの提供を予定しています。
ガイダンスの詳細は今後掲載されますが、現時点では、Code アクティビティの使用を避け、可能な限りカスタムアクティビティを使用するように構築しておいてください。(これは、当日会場でご質問頂いた方には、同様の説明をさせて頂きました)
ガイダンスが登場しましたら、このブログでも内容を取り上げていきたいと思いますが、「4.0 が出てくるので、今から 3.0/3.5 で作らないほうが良いのではないか . . .」 とご心配の方は、急に動かなくなったり、開発できなくなったり、コードの再利用がいっさい効かなくなったり、といったことはありませんので、ご安心ください。
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