間もなく de:code 開催ですが、コンテンツ オーナーの井上 大輔さんから「そもそも、そのことを知らない人も多いですよ」という ごもっともな (厳しい) 指摘がありましたので、基本中の基本ですが、あらためて Microsoft が提供する SaaS (Cloud のソフトウェア サービス) の位置づけと現在の状況 (対応関係) を下記に整理しておきます。
40 近くの Update を解説するため時間がありませんが、セッション中も意識して説明したいと思います。
なお、ここ 1 年で追加されたいくつかのサービス (Delve, Office 365 Video 等) も含め、比較対象がないサービス (Dynamics CRM Online、SharePoint Online の Site 機能、など) は表に含めていません。
Business | Consumer | ||
---|---|---|---|
Identity | Work or School Account ※ 管理者あり (Azure Active Directory) | Microsoft Account ※ 管理者なし | |
Services | メール / 予定表 | Exchange Online | Outlook.com / Calendar (旧 Hotmail) |
個人ドキュメントとローカル同期 | OneDrive for Business (旧 SharePoint の MySite 機能) | OneDrive (旧 SkyDrive) | |
ソフトウェア (表示・編集) | Office Online (SharePoint Online, OneDrive for Business) | Office Online (OneDrive) | |
リアルタイムコミュニケーション | Skype for Business Online (旧 Lync Online) | Skype |
一般に、OneDrive、Outlook.com などの Consumer 向けサービス (SaaS) にアクセスする際には、Microsoft Account を使って SignIn します。( (例えば、***@outlook.com などのアカウントです。ただし、過去の経緯から、yammer など一部は独自の SignUp です。)
一 方、Exchange、SharePoint などの Business 向けサービス (SaaS) にアクセスする際には Microsoft Azure Active Directory (Azure AD) というアイデンティティ基盤を使った「職場または学校のアカウント」(または 組織アカウント) を使って SignIn します。(例えば、***@***.onmicrosoft.com などのアカウントです。)
ご存じの通り、Bisuness 向けサービスは Office 365、Consumer 向けサービスは Live Services と別ブランドで提供していましたが、例えば Office 365 Solo など Consumer サービスも含めた「Office 365」というブランド使用や、Skype for Business、Outlook.com をはじめとした UI 統一、Microsoft Acount のみでなく Office 365 アカウント (上記の Work or Scholl Account) を使った OneNote, Sway のログインなど、現在、急ピッチで統一化が進んでいます。(Outlook.com の新 UI は、まだ public には使用できませんが、de:code 参加者の方はセッションでお見せします。。。)
de:code のセッション「Office 開発/Office 365 開発の新機能紹介」では、API の視点 (開発者目線) から、こうした Business と Consumer を意識した各サービスの今後の流れ (= 方向性) を意識して、各 Update を解説します。
なお、「ビジネスプロダクティビティ製品チーム ブログ – OneDrive, OneDrive for Business, Office 365, SharePoint の違いは?」は、こうした点をオフィシャルな立ち位置で解説していますので、位置づけが整理できていない方は、是非 Official Blog のほうもご一読ください。
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