(2010/04/28 追記 : Beta ではなく、RTM 版インストール時の留意点を こちら に掲載しました . . .)
環境 :
SharePoint Server 2010 Beta 2
Visual Studio 2010 Beta 2
<<SharePoint 2010 開発 新機能>>
- 環境について
- LINQ を使ったデータアクセス
- ADO.NET Data Services を使用した SharePoint 2010 へのアクセス
- Visual Studio による Business Connectivity Services (BCS) の外部リスト (Externel List) 作成
- ダイアログフレームワーク、Client OM (JavaScript) を使った開発
- カスタムの SharePoint リボンの作成
- Visual Studio 2010 の拡張アドイン (Extensibility)
- カスタムの Workflow Service を使用した外部システム連携 (ローカルサービス)
- VSeWSS プロジェクトの移行 (Import VSeWSS)
- 【ご参考】SharePoint 2010 開発ガイド 日本語版
こんにちは。
昨日実施の SharePoint Conference 2010 (Japan) にご参加頂いた皆様、長時間、お疲れ様でした。同イベントは Sold Out となってしまった関係で、ご参加できずに悔しい思いをされておられる方もおられるかもしれませんが、今後もセミナーやオンライン情報などさまざまな形で情報が提供されますのでご活用ください。
早速ですが、SharePoint に関わっている IT エンジニアの方に向けて、下記のセミナーを今後予定しておりますので、今回 見逃してしまった方は勿論、もっと深く知りたい方含め、ご活用頂ければと思います。(今後、テーマにわけて定期開催を予定しています。)
[セミナー] SharePoint Developers Forum ~SharePoint Server2010 ファーストインプレッション~
http://msevents.microsoft.com/CUI/EventDetail.aspx?EventID=1032435626&Culture=ja-JP
[セミナー] SharePoint IT Pro Forum ~SharePoint Server2010 ファーストインプレッション~
http://msevents.microsoft.com/CUI/EventDetail.aspx?EventID=1032436180&Culture=ja-JP
さて、昨日の開発セッション (B4) でご説明したさまざまな開発手法についてですが、早速、会社に戻って「Beta 2 をダウンロードして確認したい !」という方も多いと思いますので、まずは、セッションの中で充分に説明できなかった環境面について補足します。
まだ Beta ということもあっていくつか留意点がありますので、ご了承ください。
- Windows 7, Windows Vista (SP1 以上) への SharePoint 2010 のインストールですが (開発用途専用です !)、昨日お伝えした通り、そのままインストーラを実行してもインストールできません。
以下の手順をご確認の上、インストールを実施してください。[MSDN] Setting Up the Development Environment for SharePoint Server :
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ee554869(office.14).aspxなお、ここに記載されているあらかじめ必要な HotFix や IIS の機能などは、可能な限りスキップせずにちゃんと入れるようにしてください (特に クライアントインストールの場合、ほとんどのチェックが走りませんので、後から問題になることがあります)。- SharePoint 2010 をダウンロード (今回は、SharePoint Foundation を入手し、SharePoint.exe という名前と仮定します)
以下のコマンドを実行し、c:\SharePointFiles フォルダにファイルを展開
SharePoint.exe /extract:c:\SharePointFiles
展開されたファイルのうちの FilesSetupconfig.xml をテキストエディタで開き、<Configuration> 要素内に以下の行を追加
<Setting Id=”AllowWindowsClientInstall” Value=”True”/>
- c:\SharePointFiles\PrerequisiteInstaller\Files\FilterPack\FilterPack.msi を実行。さらに、ソフトウェア必須コンポーネントや IIS に必要なモジュールなどもすべてインストール
c:\SharePointFiles\setup.exe を実行して、SharePoint 2010 をインストール
- デモでは、ブラウザを使用した REST API の簡単な確認を実施しましたが、現 Beta では、この機能を使用する際に、サーバー側に ADO.NET Data Services v1.5 CTP2 をインストールしてください。(このモジュールをインストールしていないと、.svc のページにアクセスしても 404 (Not Found) となります。)
また、ADO.NET Data Services を使用したクライアントアクセスをお試しになりたい方は、さらに、クライアント側にも上記をインストールし、インストールされた CTP 版のライブラリに対して参照設定をおこなう必要があります。(本方法については、いずれ記載します。) - Client Object Model (Client OM) について、昨日のデモでは JavaScript のケースをお見せしましたが、Silverlight で使用する場合には、%programfiles%\common files\microsoft shared\web server extensions\14\templates\layouts\ClientBin 下の以下の dll を使用します。Microsoft.SharePoint.Client.Silverlight.dll
Microsoft.SharePoint.Client.Silverlight.Runtime.dllまた、.NET Managed Code では、%programfiles%\common files\microsoft shared\web server extensions\14\ISAPI の以下を使用します。Microsoft.SharePoint.Client.dll
Microsoft.SharePoint.Client.Runtime.dll(.dll, .js のローカルコピーが可能です)
- リストインデックスの自動作成については、[リストの設定] を選択し、[Metadata navigation settings] を選択すると設定確認と変更ができます。(既定では、メタデータにあわせてインデクスを自動作成するので、フォルダ構成にあわせてインデクスの自動作成がおこなわれています。) なお、SharePoint Foundation ではメタデータ管理サービスは存在せず、この設定機能は表示されません。
今回、インデクスの複数作成も可能ですので、上記の機能なども組み合わせ、検索の内容や規模にあわせて細かくチューニングできます。 - Business Connectivity Services (BCS = BDC モデルの配置機能) を使用するには、WCF のトランスポートレベル/メッセージレベルセキュリティの非暗号化のためのホットフィックスである KB971831 (Windows Vista / Windows 7 の場合は KB976462)、および Microsoft Geneva Framework (Beta 1) が必要です。(Geneva Framework などは、上記セットアップ方法のドキュメントで、インストール前の必須コンポーネントとして記載されています。)
ただし、Beta 2 では、SharePoint Foundation でこの機能は使用できないのでご注意ください。(昨日お見せした環境では特別な設定をおこなっていますので真似しないでください。) 本件については、下記チームブログに記載されています。http://blogs.msdn.com/sharepointdeveloperdocs/archive/2009/11/20/sharepoint-2010-beta-release-known-issues.aspx サンドボックスソリューションを使用するには、全体管理画面を使用して、[Microsoft SharePoint Foundation User Code Services] が起動していることを確認してください。(このサービスが起動していないと、アップロードしたソリューションをアクティブ化 (Activate) できません。)
- デモでお見せしたカスタムの配置ステップなど Visual Studio の拡張アドイン機能 (Extensibility) を構築して試すには、Visual Studio 2010 SDK (Beta2) をインストールしてください (Visual Studio の実行環境には必要ありません)。また、管理者実行で使用している場合も多いと思いますが、この場合には、Visual Studio の [ツール] – [オプション] で [環境] – [拡張機能マネージャ] を選択し、[管理者として実行しているときにユーザー単位拡張機能を読み込む] のチェックをオンにしておいてください。
今回から、マネージコードを使って、SharePoint 開発機能のさまざまな箇所 (配布スライドで記載している箇所) を簡単にカスタマイズできるようになっていますので是非いろいろ試してみてください。(便利な機能を是非 日本のエンジニア同士で共有しましょう。構築方法などは、おいおいご紹介していきます。) 「既存コードのマイグレーション」で記載している「Import VSeWSS Project」の機能ですが、こちらは、別途 Visual Studio のアドイン (vsix) が (RTM までに) 別途提供される予定です。とりあえず機能の概要については、以下に記載されていますので、それまでの間は、すみませんが、以下のドキュメントを参照してください。
[MSDN] Redeploying Customizations and Solutions in SharePoint Foundation 2010 and SharePoint Server 2010
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ee662217%28office.14%29.aspxコードマイグレーション関連の Tips は昨日のセッションではほとんどご説明できませんでしたので、今後も上記セミナーなどさまざまな場面でご紹介していきます。(.stp を使用している場合の対処、API 関連など、配布スライドには記載していないいくつかの留意点があります。)
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