Microsoft Office 2007 Enterprise
Visual Studio Codename Orcas (March 2007 CTP)
Orcas でみる VSTO の新機能
- リボンのデザインサポート
- Word コンテントコントロールのデータバインド
- ClickOnce
- Outlook フォーム リージョン (ここから Beta 1 を使っています、、、)
- VBA との相互運用
- SharePoint ワークフローの作成と配置の自動化
こんにちは。
今回は、Visual Studio Codename Orcas における VSTO (Visual Studio Tools for Office) の進化について記載します。(尚、Orcas はダウンロードセンターよりダウンロード可能です。)
Orcas の Mar07 CTP では、既に VSTO の Orcas 版の新機能が部分的に組み込まれています。例えば、プロジェクトを新規作成してテンプレートをみて頂くと、今回から、2007 のドキュメントレベルの開発や、2003 のアプリケーション (アプリケーションレベル、ドキュメントレベル) を引き続き開発することが可能となっています。今回は、それら新機能のうちのいくつかをピックアップして、どのような進化がおこなわれていくかをみていきたいと思います。
まずは、新機能の1つである、リボンのデザインサポートについてみてみましょう。
現在、リボンの開発では、XML を記述してデザインをおこなう必要があります。Orcas では、このデザインをデザイナーのユーザインタフェースを使って開発することができるようになっています。
- まず、Orcas を立ち上げ、2007 のアドインプロジェクトを新規作成します。
ソリューションエクスプローラから、プロジェクトを右クリックし、[Add] – [New Item] を選択し、
表示されるダイアログボックスに [Ribbon (Visual Designer)] というものがありますので、これを選択します。
すると、デザイナーが表示されます。(下図)- ツールボックスから、ボタンをドラッグアンドドロップして配置します。配置したボタンは、プロパティペインを使って、プロジェクトに取り込んだイメージなどを添付することもできます。
また、当然のことながら、ボタンをダブルクリックすると、ボタンのクリックイベントを実装する
メソッドが定義され、コードファイルが表示されます。 - F5 でデバッグ実行をおこなうと、アドインとして組み込まれ、実行できます。
図の左に表示されているコントロールですが、今はグループとボタンしか表示されていません。リボンの開発をされた経験のある方はご存知かと思いますが、Gallery、Toggle ボタンなどリボンには、まだまだ沢山使えるコントロールがあります。最終的にどのようなコントロールが並ぶかは現時点では未定ですが、計画ではもっと多くのコントロールが並ぶ予定です。(今並んでいるものは Beta 1 の暫定版と考えてください。)
またこのデザイナーによる開発では、デザインした情報は、XML ではなくデザイナー用のコードファイルに出力されますが、XML によるデザインも引き続きおこなう(新規作成も可能)ことができるようになっています。
※ CTP (Community Technology Preview) 版は製品の正式なリリースではありません。その機能は予告なく変更されることがありますのでご容赦ください。
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