こんにちは。
SharePoint SDK 1.2 の目玉機能の 1 つ、BDC (Business Data Catalog) Definition Editor Tool ですが、使いたくてうずうずされている方も居られるかもしれません。
そこで今日は、このツールについて記載します。
まず、BDC (ビジネスデータカタログ) について少しおさらいしておきますが、ビジネスデータカタログとは (BDCとは)、SharePoint 外のバックエンドシステムやデータベース (例えば、ERPのパッケージが持っているデータや、自社の知識データベース、会社固有のシステム、など) の情報を SharePoint 上に統合する仕組みで、この定義ファイルを作成して取り込むと、Web パーツ上でバックエンドシステム上のデータリストやデータアイテムを表示したり、これらを他の Web パーツと接続して BI を構築したり、バックエンドシステム上のリストアイテムから他の機能にリンクさせたり(アクション)、SharePoint のエンタープライズサーチでバックエンドシステム上のデータも検索対象に含めたり、サイト列の選択リストのマスターとしてバックエンドシステム上のデータを使用したり、などなどさまざまな用途で SharePoint 上で統合したこのバックエンドデータを使って SharePoint 上のアプリケーションを構成していくことができます。
また一度作成した定義ファイルは、他の SharePoint のサイト上にも「定義ファイルのアップロード」で組み込むことができてしまうので、「・・・システム用の定義ファイル」などの形で再利用して、さまざまな SharePoint サイトにプラグインできる機能として組み込むことができます。マイクロソフトの社内でも、この仕組みを使って世界中の SharePoint サイトや共有フォルダの中の (ファイルの) インデクス情報は勿論、こうしたバックエンドシステムも含むデータも検索対象として情報検索などができる仕組みがあり、私のような仕事 (技術情報検索とかが主体の仕事) をしている従業員にとっては普段から大変お世話になっています。
さて、この BDC を UI で作成できる BDC Definition Editor Tool ですが、現在英語版ではありますが、単独で日本語環境 (日本語の MOSS や SharePoint SDK の入った環境) にインストールしても問題なく動作します。BDC をご存知の方は Locale の ID なども気になるかもしれませんが、表示名などで日本語を使用してもまったく問題ありません。
しかし、現時点では、残念ながら、この BDC Definition Edito Tool 単独でのダウンロードは存在しません。おそらく、このブログを見られている多くの “日本” (Japan) の開発者の方は、開発環境の SharePoint Server 上に日本語版の SharePoint SDK を入れられていると思いますので、ご紹介した SharePoint SDK 1.2 の英語版を重ねて入れるのは、無論、おすすめできません (やったことはありませんが、ワークフローのテンプレートなども 2 重登録されることでしょう)。ですので、現状、どうしても使ってみたいという方は、英語環境などを別途作ってインストールしてもらうと BDC Definition Tool のインストーラの入ったフォルダが作成されますので、このインストーラだけ (setup.exe を含むインストールフォルダ) を SharePoint SDK かた切り離して単独で日本語環境など入れることになります。(無論、この方法は、正式なサポート対象の手順とは異なりますので、実施の際は念のためバックアップなどを取得の上、自己責任で実施をしてください。)
この BDC Definition Editor Tool ですが、使い方は、数多くのサイトで方法が提供されていますのでそちらを参照してください。(現在、日本語でのドキュメント提供なども検討されていますので、こうしたドキュメントが公開されたら、このブログに追記しておきます。)
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/bb736296.aspx
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/bb737887.aspx
上記をみて頂くとわかりますが、使用する際は、ビジネスデータカタログの仕様に関する知識(例:メソッドの概念とか、アクションの概念とか)は必要になります。しかし手作業で作成したことがある方はおわかり頂けるかと思いますが、記述の際には指定できるプロパティ等々に関するいろいろなコツがあり、こうした点は UI で設定するだけですべて解決されますので、はるかに高い生産性でビジネスデータカタログを作成することが可能になっています。
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